劇場型犯罪

惚舞台
アンラッキーヤングメン読む。
ごめん藤原カムイってドラクエのイメージしかなくて…こんなに優れた描き手だったなんて!
まず単純に作画が好きです。芸術のような域です。
緻密な作品には緻密な絵作りが必要だと思うのね。本作は「アナログ味を最大限に引き出すデジタル手法」を用いている。「手量」が感じられるのが嬉しいな。

次に感心したのは「短歌」をヴィジュアル化して所々に組み込んでいること。
詩歌はイメージの飛躍力がとてつもない。なので固定された絵にすると、陳腐なものに見えがちだ。しかし本作はきちんと舞台を整えて、印象的な場面作りに成功している。

原作者・大塚氏のあとがきより
・(三島由紀夫に代表されるような)彼らのパブリックイメージ、つまり人々や時代の中で印象として割り込まれたその『表層』のみを借りた。
・啄木の歌を『内面』として代入した。

大塚ロジックに脱帽。そしてその難しい条件を漫画という形で提示できるカムイ氏の技量にも脱帽。
大塚氏にはこれからも漫画界を開拓していってほしいです。


テロリストのパラソル (角川文庫 ふ 20-1)テロリストのパラソル (角川文庫 ふ 20-1)
(2007/05)
藤原 伊織

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この作品も「短歌」がキーワード。
被害者の短歌に解決の糸口を設けるあたり、インテリ文学やなーなんて。

舞台は新宿。上京してから「都市」ってものがリアリティを持って迫ってきた。
自分まで物語の一部として組み込まれているんじゃないかという錯覚。
新宿系ヤクザ小説読みたい。
新宿系自作自演屋のアルバム、早う聴きたい。


2008年07月02日 漫画 トラックバック(0) コメント(0)












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